整体師の資格
近年の日本の医療は西洋医療が中心ですが、骨折や整形外科によるリハビリ治療においては昔から問診と薬の配布だけで治療を行う整形外科の医師よりも、むしろ町中で見かける接骨院などの整体治療の方が評判が良いようです。特に交通事故などの後遺症による事故障害などは、それを専門として看板を掲げる整骨院も多く、その為最近は整形外科のある病院でも理学療法士などの技術者を雇って、整体によるリハビリ治療をするところが増えています。
整体師になる為には、国家資格として柔道整復師と理学療法士があり、また、民間の整体ではカイロプラティクスなどの団体が発行する民間資格がたくさんあります。
柔術整復師と理学療法士との違いは、柔術整復師は整骨院として自分で開業できますが理学療法士は基本的に医師の指導を仰ぐことを原則としている為、整形外科の医師のいる病院での勤務しかできません。しかし、病院側の求人においては理学療法士の免許の方が圧倒的に有利で、採用されやすいです。
また、柔術整復師は個人として独立開業ができますが、病院勤務と違ってここの技術が高く評価されないと難しくなります。まして、民間が発行する整体士の資格は基本的に医療行為として扱われていない為、資格がなくても施術することに特に法律上の制限は設けられていません。その為、これらの整体行為は基本的に健康保険がきかない為、柔術整復師や理学療法士より以上の技術が要求されます。まして自分で開業を行うには、確かな技術と知名度が必要です。